犬と家とバツイチ

犬を育てています。人生と暮らしと結婚生活の弔いについて

🐢

いままで触れてきてなかったのですが、2010年からカメと暮らしていました。親戚の引越しに伴って我が家にやってきた黒いカメ。学生のときをずっと2人で過ごした。

 

卒業して就職して、少し込み入った形で恋人とされていたもの(not 不倫)を解約して、その喜びと悲しみとたくさんの後悔に突き動かされて約3週間のあいだ東京中を泊まり歩いていたとき(会社休めなかったのでせめて仕事に行ける範囲で旅行のようなものをしたかった。お金たくさんかかった)、最後の気持ちのけじめとしてなぜかランチの時間にペットショップに行って、ちっちゃな黄緑色の子ガメを購入してその子と家に帰った。当時の気持ちは当時のわたしにも今のわたしにもうまく説明できないんだけど、学生時代を共に過ごしたカメには仲間を作って欲しかったような、2匹のカメに仲間になって欲しかったような、要するにわたしがカメたちにすがっていたんだと思う。わたしの衝動的なプチ家出は子ガメと一緒に完結した。

 

結局違う種類のカメを飼ってしまったせいで冬眠中以外はふたりがおなじ水槽を共有することはなかったんだけど、毎年冬眠させてたから半年ずつしか一緒にはいなかったんだけど、2匹のカメたちはずっとわたしの同居家族で、毎年目に見えて大きくなっていくのがとても嬉しかった。結婚して犬がやってきて、どうしても室内で同居する犬の方が存在感が大きくなっていたけれど、ベランダで暮らしてるカメたちの年月が犬を上回ることは絶対にない、と、思ってた。

 

わたしのエゴで連れてきたカメが死んだ。

わたしが頼ってすがって一緒にいてもらってた黄緑色でまるくて手足がぷっくりしたまだ6歳だったカメが死んだ。

 

 

ごめんね。不幸にさせてごめん。それでも一緒にいたかった。今でも一緒にいたい。帰ってきてほしい。帰ってこないのはわかってる。カメの意識がもしまだなんらかの形で継続するような仕様なのであれば、これからはもっと幸せに暮らしていければいいな。わたしが幸せにしてあげたかったけど、今からできることはなにもない。

 

f:id:flavamaro:20190914125725j:image