犬と家とバツイチ

犬を育てています。人生と暮らしと結婚生活の弔いについて

元親戚とのおつきあい

つまりは元夫側の親戚さんたちですね。

結婚してよかったことはいろいろあるけれど、トップ5に入るのはおたがいの親戚を共有することができた点でした。わたしも彼のおうちもカジュアルでフランクな親戚づきあいだったから幸運なことにウマがあって、折にふれて親戚同士の催しにも結婚前から頻繁に呼んでもらっていました。結婚したときは、これからは正式にファミリーだねってみんなに祝ってもらえてとってもくすぐったかった。

 

そんなだったから離婚を決意したときには、結婚で得られたこのご縁がまたなくなってしまうことがとっても寂しくて悲しくて、それでも結局わたしは「彼らの血のつながった親戚」の「結婚相手」としてチームに入れてもらった立場だもんね、紙一枚で得られたポジションが紙一枚でなくなってしまうのは当然といえば当然のこと。そう自分に言い聞かせてわたしなりに今までの感謝と精一杯のさようならを込めて最後のご挨拶をしました。帰りの電車でひとりで泣いちゃったけど、みんなの前では泣かずに済んだ。

 

そんなこんなでセルフ感傷に浸りながらひとりで区切りをつけたつもりだったのだけど、のちに離婚の顛末を聞いたみんなは口々に法律なんて関係ない、いままでもこれからもずっと親戚だって言ってくれて今度こそ改めて泣いちゃうよね。先方のご両親にも(わたしが持ちかけたことではないにせよ)いろいろご心労おかけしたのに、ずっと娘だって思ってるって言ってもらえてもうみんなのその気持ちだけでも結婚してよかったなって実感した。

 

とはいえ、正直、いつまでもこの関係性でいられるとは思ってません。人間って流動的だから。

 

だけど、事あるごとに連絡をくれて、三連休のうち2日も飲み食いしようって誘ってくれて、行ってみたら「当日来てもらえなかったから」って本人の結婚式会場だったレストランでランチをごちそうしてくれて(わが家の離婚手続き直後の結婚式だったので、キャンセルをお願いしていました)、わたしのことをみんなの人生に参加させてくれるその今のきもちだけでこの家族と結婚してよかったって改めてそう思う。

 

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